NBAのEFFとは成績指標!スタッツの取り方と現役選手ランキング!

NBAのEFFとは成績指標!スタッツの取り方と現役選手ランキング! ルール

スタッツ」という言葉を聞いたことがありますか?

英語だと「Stats」と書き、「Statistics」の略称となっています。

日本語だと「統計」という意味で、要は、「数値を用いたデータ」ということです。

このスタッツという言葉、ビジネスの世界でよく使われるのですが、

同じようにスポーツの世界でもよく使われる言葉になっています。

NBAでも頻繁に使われる言葉で、日本語解説でも英語解説でも、解説者はよーくこの言葉を使います!

例えば、以前の記事で書いたような「3ポイント成功率」。

これもスタッツの一つです。

NBAではこのシュートの成功率みたいな単純なスタッツから、

複数のスタッツを組み合わせて計算した複雑なスタッツまで、さまざまなスタッツが存在します。

その複雑なスタッツの一つに、「EFF」というものがあります!

今回はそのEFFに関する以下の内容を紹介します!

・EFFとは?
・EFFが高い選手のランキングは?
・EFFに問題点ってあるの?

ぜひご覧ください!

NBAで使われる指標EFFとは

分析

EFFとは、Efficiency (エフィシエンシー)の略で、

選手の貢献度を評価するための指標」となっています!

得点だけでなくリバウンドやアシストなどのポジティブな面と、

シュートミスやターンオーバーなどのネガティブな面の両方を考慮に入れたスタッツです。

Ken
Ken

この数値が高い選手は試合での貢献度が高いというわけです!

EFFの算出方法

次の計算式で求められます!

(得点+リバウンド+アシスト+スティール+ブロック) ー (フィールドゴールの失敗数+フリースロー(FT)の失敗数+ターンオーバー)

Ken
Ken

あまり聞きなじみのない言葉の解説です!

スティール=相手選手からボールを奪うプレー

ブロック=ディフェンスの選手が相手のシュートを防ぐプレー

フィールドゴール(FG)=フリースローを除くゴールのこと

ターンオーバー(TO)=シュートミス以外でボール所有権を相手に渡してしまうプレー

計算式の前半は良いプレーの合計値を出していて、後半は悪いプレーの合計値を出しています。

それの差し引きから出てくる数字がEFFとなっているということです!

つまり、

良いプレーを積み上げている選手はEFFがプラスとなり、

逆に悪いプレーの方が多い選手はマイナスとなってしまうのです。

Ken
Ken

だからEFFは、”選手を評価する指標”と呼ばれるんだよ!

”キング”レブロン・ジェームスのEFFは?

先ほどの計算式で、実際にキングことレブロン・ジェームス(レイカーズ)のEFFを出してみましょう!

レブロン・ジェームス
引用:Wikipedia レブロン・ジェームス

現在のレブロンのスタッツは以下のようになっています。

得点リバウンドアシストスティールブロックFG失敗FT失敗TO
1274365401653043773164

これを計算すると、

(1274+365+401+65+30)-(437+73+164)=1461

ということで、レブロンのEFFの合計は1461となります。

ただ、一般的にEFFは合計値ではなく、1試合あたりの数値の方がよく使われます。

だから、この合計値をレブロンがプレーした試合数で割ると…

1461÷51=28.6

この数字が、レブロンのEFFとなります!

Ryu
Ryu

さすが、レブロンはすごくプラスだね!

当然1位なのかな?

Ken
Ken

実は1位は違う選手なんです!

EFFが高い選手ランキング

分析
Ken
Ken

トップ10を発表します!

順位名前EFF
1位ニコラ・ヨキッチ38.5
2位ルカ・ドンチッチ36.8
3位ヤニス・アデトクンボ36.3
4位シェイ・ギルジャス・アレクサンダー34.1
5位ドマンタス・サボニス33.5
6位アンソニー・デイビス33.4
7位ケビン・デュラント29.4
8位レブロン・ジェームス28.6
9位タイリース・ハリバートン28.2
10位ジェイソン・テイタム28.0
Ryu
Ryu

え!?

レブロン8位なんだ!

1位はビッグマンのヨキッチ!

1位に輝いたのは、デンバー・ナゲッツのセンター、ニコラ・ヨキッチ

ニコラ・ヨキッチ
引用:Wikipedia ニコラ・ヨキッチ

2021・2022年に2年連続でMVPを受賞し、

2023年にはNBAチャンピオン、そしてファイナルMVPを受賞しているスター選手です!

ヨキッチは身長211cmのビッグマンで、ポジションはセンターなのですが、実はNBAですごい記録を持っています。

それは「トリプル・ダブル達成回数」です!

トリプルダブルとは、
1試合で1人の選手が得点、「リバウンド・アシスト・スティール・ブロック」の5つの項目の内の3つ(triple)で2桁(double)を記録することです。

例えば、「28得点-10アシスト-11リバウンド」となると、トリプルダブル達成というわけです。

一般的には、得点・アシスト・リバウンドの3つで達成される場合が多いです。

そんなトリプルダブルをヨキッチは通算123回記録していて、これは歴代4位の大記録なんです。

しかし!この記録がもっとすごいのは、

123回記録するまでにかかった試合数がわずか652試合だけということなんです。(2024年2月27日時点)

1位はラッセル・ウェストブルックなのですが、彼は1149試合でトリプルダブルを198回達成しています。

ラッセル・ウェストブルック
引用:Wikipedia ラッセル・ウェストブルック

もしヨキッチが今のペースでいけば、1149試合で「216回」のトリプルダブルを達成できる計算になります。

だから今、NBAファンの間で、

Ken
Ken

ヨキッチやばい!

ということになっているのです!

ヨキッチはセンターなので、得点とリバウンドは2桁取るのがそう難しくないです。

すごいのは、アシストで2桁を記録できることなんです!

現在ヨキッチの1試合平均アシストは9.3回。

ほぼ毎試合、10回前後でアシストを記録しているので、自然とトリプルダブルの数も増えてくるのです。

アシストについてはこちらの記事もご覧ください!

トリプルダブルが増えると、EFFも当然高くなります。

他にも要因はあるのですが、このような理由でヨキッチが現在EFFの1位となっています!

得点ランキングだけでは見えてこない貢献度が分かるEFF

EFFの計算式を見たときに、一番大きな数字になるのが「得点」です。

各項目のランキングを見れば一目瞭然ですが、

得点ランキング上位10人が平均28点取るのに対して、

リバウンドは11~12回、アシストは8~9回です。

そのため、EFFのランキングはどうしても得点ランキング上位者が入ってしまうのです。

Ken
Ken

現役選手のみの総得点ランキングはこちらに記載しています!☟

しかし、

5位サボニス、6位デイビス、9位ハリバートンは得点ランキング上位20名に入っていません

つまり、こういった選手は、

・得点以外の部分でプラス要素が多い(リバウンド・アシストなど)
・マイナスとなるプレーが少ない

こういったことがわかるので、EFFは選手の貢献度がわかりやすい指標となっているということです。

Ken
Ken

EFFのランキングを見ていて、
「この選手頑張ってるんだ!」

と気づくことも多いです!

EFFの問題点

問題点

そんなEFFには以下のような問題点があります!

・得点以外の全ての項目が等しく1点に換算される
・プレータイムが一切考慮されていない

得点以外の全ての項目が等しく1点に換算される

例えば、スティール。

スティールは相手から攻撃権を奪い、さらにそのまま得点につながるパターンが多く、

実際は1回のスティールで1.2点分の価値があるそうです。

しかし、この指標では「1点しか」加算されません

例えばブロック。

ブロックはシュートを止めるだけで、必ずしも攻守交代につながるわけではないです。

そう考えるとスティールほどの価値があるとは思えないのですが、

この指標では「1点」としてしっかり加算されます。

このように、得点以外の全ての項目が等しく1点に換算されるのは

選手を”適正に”評価できていないと問題視されてしまうのです。

プレータイムを考慮できない

例えば、以下の2選手について、試合への貢献度が大きいのはどちらですか?

・10分出場して10点取った選手
・30分出場して10点取った選手

そう聞かれると、いろんな状況があるので比較が難しいですよね。

つまり、プレータイムに違いがあれば、単純比較はできないのですが、

EFFはそのプレータイムの違いを考慮することができないのです。

これもEFFが選手を適正に評価できていないとされる一つの問題点となっています。

EFFに代わるPERというスタッツ

近年のNBAではEFFに代わって、PER(Player Efficiency Rating)という計算方法が使われています。

基本的な計算方法はEFFと同じで、良いプレーから悪いプレーを引くという形ですが、

以下の点が変わっています。

・プレー時間を考慮している
・全てのプレーを1点換算せず、係数をかけたものになっている
 (例えばアシストは1点ではなく2/3点に換算)

具体的な計算式は↓

uPER = (1 / MP) * [ 3P + (2/3) * AST + (2 – factor * (team_AST / team_FG)) * FG + (FT *0.5 * (1 + (1 – (team_AST / team_FG)) + (2/3) * (team_AST / team_FG))) – VOP * TOV – VOP * DRB% * (FGA – FG) – VOP * 0.44 * (0.44 + (0.56 * DRB%)) * (FTA – FT) + VOP * (1 – DRB%) * (TRB – ORB) + VOP * DRB% * ORB + VOP * STL + VOP * DRB% * BLK – PF * ((lg_FT / lg_PF) – 0.44 * (lg_FTA / lg_PF) * VOP)]

Ken
Ken

難しすぎるので解説は省略しますが…

要はEFFの問題点を補えるような計算式になっています!

まとめ

今回はEFFという指標について紹介しました!

EFFは選手の試合での貢献度を具体的な数値であらわしたものであり、

得点ランキングだけでは分からない「良い選手」が分かるようになることを知りました。

しかし、そのEFFにも問題点があり、近年はPERという新たな指標も使われるようになっています。

スポーツにスタッツ(=統計)を持ち込むのは、あらゆる競技で見られていますが、

NBAはその中でも最先端だと思います!

EFFやPERに限らず様々なスタッツで選手を評価しており、それを活用しています。

こういった部分でも世界最高峰のリーグだなと思います。

実際に試合を観戦していても、中継中に様々なスタッツが紹介されます。

それもNBA観戦の面白さです!

ぜひそんな部分にも注目してNBAを観てみてください!

 

Ken
Ken

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