勝率とは、全試合数に対して勝った試合の割合を示した数値です。
去年、プロ野球で日本一になった阪神のシーズン勝率は61.6%でした。
少し調べてみると、プロ野球では勝率55~65%くらいが例年の優勝勝率になっているようです。
では、NBAでシーズン順位1位となる勝率はどれくらいでしょうか?
実はNBAでは1位となるチームの勝率はもっと高く大体70~80%くらいを記録します。
プロ野球に比べるとすごく高く感じます!
では、そんな勝率に関して、過去最高の勝率を残したのはどのチームでしょうか?
今回の記事では以下の内容をお伝えします!
・NBA史上最高勝率を残したチームはどこ?
・通算勝率の一番高いチームは?
ぜひご覧ください!
レギュラーシーズン歴代最高勝率ランキング
歴代トップ10のチームとその勝率を紹介します!
順位 | チーム名 | シーズン | 勝率 |
---|---|---|---|
1位 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 2015-16 | 89% |
2位 | シカゴ・ブルズ | 1995-96 | 87.8% |
3位 | シカゴ・ブルズ | 1996-97 | 84.1% |
4位 | ロサンゼルス・レイカーズ | 1971-72 | 84.1% |
5位 | フィラデルフィア・76ers | 1966-67 | 84.0% |
6位 | ボストン・セルティックス | 1972-73 | 82.9% |
7位 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 2016-17 | 81.7% |
8位 | サンアントニオ・スパーズ | 2015-16 | 81.7% |
9位 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 2014-15 | 81.7% |
10位 | ダラス・マーベリックス | 2006-07 | 81.7% |
脅威の勝率90%!歴史を変えたウォリアーズの”73-9”
1位に輝いたのは、2015-16シーズンに勝率ほぼ90%を残したウォリアーズでした!
このシーズンのウォリアーズの勝敗数は、なんと73勝9敗!
長~いレギュラーシーズンで、たった9回しか負けなかったのです!
月平均でみると1.3回なので、1ヶ月で1回か2回しか負けないということです。
色々すごかったこのシーズンを振り返ってみます。
まず、このウォリアーズの記録が出るまでの最高勝率は2位のブルズでした。
この時のブルズのエースは、言わずもがなマイケル・ジョーダンです。
このシーズンのブルズの勝敗数が72勝10敗。
実は70勝を超えること自体が史上初で、もう二度とこの記録は破られないのではないかと長年思われていました。
そんな伝説のシカゴ・ブルズを超えたのが、2015-16のウォリアーズだったのです。
ウォリアーズの大記録達成には、十分な布石がありました。
それは前年の2014-15シーズン。
ランキングで9位になっているシーズンですが、この時ウォリアーズは40年ぶりのNBAチャンピオンに輝いています。
それを牽引したのが、ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの「スプラッシュ・ブラザーズ」です。
ゴールが水しぶきのように入りまくるために付けられた名前ですが、この2人のシュート、特に3ポイントがNBAを制したのです。
3ポイントシュートに関するカリーとトンプソンの記事はこちら。
そんなシーズンの翌シーズンが、伝説の2015-16シーズンとなります。
このシーズンはもう開幕から衝撃でした!
ウォリアーズが記録したのは、なんと、開幕24連勝!
10月下旬の開幕戦から12月中旬まで、一度も負けなかったのです。
リアルタイムで見てたけど、負ける気が全くしないほど強かったよ!
その後も勢いは落ちず、ブルズの72勝を超えるペースで勝ちを重ねていきます。
しかし、神はウォリアーズに最大の試練を与えます。
それが、71勝9敗で迎えたサンアントニオ・スパーズ戦です。
実はこのシーズン、スパーズがめちゃくちゃ強かったのです。
ランキングを見てみてください。なんと歴代8位のすごい勝率を残しています。
つまりこのシーズンは、スパーズとウォリアーズが超ハイレベルな1位争いをしていたということです。
そんな、強いスパーズがウォリアーズの大記録達成の前に立ちはだかります。
ただ、この試合、世間の予想は圧倒的にスパーズ勝利でした。
なぜか?
この試合はスパーズのホームコートで行われたのですが、このシーズン、実はスパーズはホームで無敗だったのです!
これもとんでもない記録なんですが、とにかくスパーズはホームで圧倒的に強かったのです。
で、結果はどうだったのか。
92-86でウォリアーズが勝利しました!
エースのカリーが37得点を記録し、チームを引っ張り、ついにブルズに並んだのです。
得点だけじゃなく、チームを奮い立たせるカリーの姿は今でも忘れません!
そして、4/13に歴史が変わります。
最大の試練を超えたウォリアーズがグリズリーズに圧勝し、伝説の「73-9」を達成したのです!
残念ながら、このシーズンのプレーオフでウォリアーズはキャバリアーズに敗れ、準優勝に終わります。
しかし、誰も塗り替えられないと思った最高勝率を更新し、伝説のチームとなりました。
また、このウォリアーズの快進撃によって、これ以降3ポイントシュートの頻度がリーグ全体で大きく向上していきます。
そして、現在のNBAは3ポイントが勝つために必要な要素となっています。
記録だけでなく、リーグそのものを変えた、そんなチームがウォリアーズなのです。
歴代通算勝率ランキング
続いて通算勝率のランキングです!現存チームだけで順位をつけてます
順位 | チーム名 | 通算勝敗 | 通算勝率 |
---|---|---|---|
1位 | サンアントニオ・スパーズ | 2297勝1554敗 | 59.7% |
2位 | ボストン・セルティックス | 3622勝2476敗 | 59.4% |
3位 | ロサンゼルス・レイカーズ | 3539勝2450敗 | 59.1% |
4位 | ユタ・ジャズ | 2174勝1841敗 | 54.2% |
5位 | フェニックス・サンズ | 2418勝2091敗 | 53.6% |
6位 | オクラホマシティ・サンダー | 2459勝2131敗 | 53.6% |
7位 | ミルウォーキー・バックス | 2383勝2127敗 | 52.8% |
8位 | ポートランド・トレイルブレイザーズ | 2290勝2056敗 | 52.7% |
9位 | マイアミ・ヒート | 1510勝1358敗 | 52.7% |
10位 | フィラデルフィア・76ers | 3090勝2835敗 | 52.2% |
通算1位は名将率いるスパーズ!
通算勝率の1位に輝いたのは、サンアントニオに拠点を置くスパーズでした。
NBAチャンピオンに5回輝く名門であり、
1976年のNBA加入から2023年まででプレーオフ進出を逃したのはわずか8回だけという強豪です。
残念ながら2020年代に入ってからは世代交代の遅れなどもあり一度もプレーオフに進出できていませんが、
このチームを率いているのがNBA屈指の名称であるグレッグ・ポポヴィッチ監督です。
ポポヴィッチ自身はNBAでプレーしたことがなく、バスケは空軍士官学校時代にプレーしたくらいです。
その後、大学バスケの監督(=ヘッドコーチ・HC)についたことがきっかけで、NBAの世界へと道が繋がることになります。
1996-97シーズンの途中からスパーズのHCに就任したポポヴィッチは、そのシーズンのオフに行われたドラフトで、ティム・ダンカンを獲得します。
これがポポヴィッチの運命を大きく変えます。
ポポヴィッチは、どん底だったチームをダンカン中心のチームに作り変えていきます。
ダンカン自身もその期待に応えるように優秀な成績を残し、
ダンカン獲得のわずか2年目にNBAファイナルにまで駒を進めるようになります!
そして、そのファイナルでニックスを破り、なんと優勝してしまうのです!
さらにポポヴィッチはダンカンに次ぐスター選手を見つけるため、海外にスカウトを積極的に派遣します。
そしてチームに加わるのが、フランス出身のトニー・パーカー、
アルゼンチン出身のマヌ・ジノビリなどです。
その結果、2002-03シーズンには、ネッツを下して再びNBAチャンピオンに輝きます。
また、このシーズンにポポヴィッチは初めて最優秀コーチ賞を受賞しています。
以降さらに三度のNBAチャンピオンに輝き、ポポヴィッチはNBAの監督して歴代最多勝利数を記録する”名将”となっています。
彼がここまでNBAで勝つことができているのは様々な要因があります。
名将の要因①厳格な指導
非常に厳しい監督して有名で、気の抜けたプレーをした選手に叱責する姿、交代を言い渡すシーンは有名です。
プロ選手に対してあそこまで熱を持って指導ができる監督はNBAに限らず中々いないかなと思います。
名将の要因②ディフェンス重視
スパーズは平均失点が非常に少ないチームとして有名です。
それはポポヴィッチの指導方針であり、そのために選手はハードにディフェンスをし続けます。
ディフェンスシステムも卓越しており、
レブロン・ジェームズ擁するヒートの3連覇を阻止した2014年のNBAファイナルはもはや伝説となっています。
名将の要因③選手やスタッフを愛し、配慮を欠かさない人間性
ポポヴィッチに指導を受けた選手や、共に働いたスタッフは皆口を揃えて、ポポヴィッチの人間性を称賛します。
と、いろんな選手・スタッフがインタビューで答えています。
多くの人にこのように語られる人物というだけで、いかに素晴らしい人間性を持っているかがわかります。
本当にすごい監督なんだね!今も監督をしているの?
もちろん!75歳の今も監督として、歴代最多勝利数を更新し続けているよ!
歴代最多勝利数を誇るチームは?
最後に通算の勝利数ランキングです!
順位 | チーム名 | 通算勝利数 |
---|---|---|
1位 | ボストン・セルティックス | 3623勝 |
2位 | ロサンゼルス・レイカーズ | 3539勝 |
3位 | フィラデルフィア・76ers | 3091勝 |
4位 | ニューヨーク・ニックス | 2964勝 |
5位 | ゴールデンステイト・ウォリアーズ | 2958勝 |
勝率とは違い、やはり歴史の長いチームが上位にランクインしています!
1位は名門セルティックス!
1位のセルティックスは現存するNBAチームの中でも最古のチームの一つであり、
優勝歴17回はレイカーズと並びNBA最多となる、まさに名門!
先ほどの勝率のランキングでも2位にランクインしました。
17回も優勝をしているだけあって、黄金時代が何度もあるチームです。
そして、現在のセルティックスもめっちゃ強く、カンファレンス順位は東の1位。
しかも2位のバックスとの差は9ゲーム。
もう独走中の独走という状態です。
そんなチームを支えるエースが、ジェイソン・テイタム。
2017年に入団した、まだ26歳のエースですが、もはや彼無くしてセルティックスを語れないほどの存在になっています。
コート内の力で言えば、運動能力の高さとディフェンスで高い評価を受けています。
しかし、彼はそれだけでなく、リーダーシップ力も高く評価されており、セルティックスが「テイタムのチーム」と呼ばれる所以となっています!
そんなテイタムに加えて、ジェイレン・ブラウンや
ポルジンギス、ホリデーなどがチームを支える現在のセルティックスは、長い歴史で見ても抜群の安定感を持つ好チームとなっています。
間違いなく今シーズンの優勝候補の一角です!
まとめ
今回はNBAの史上最高勝率や通算勝率を紹介しました!
ウォリアーズが残した「73-9」はとてつもない記録です。
今後この記録を破るチームが現れる可能性はかなり低いと思われます…
それほど伝説的な記録です!
また、通算勝率ではスパーズが1位に輝きました。
ポポヴィッチは現在もHCとして指揮をとっており、
今の若いスパーズがもっと経験を積んで来れば、再びプレーオフ常連のチームになるかと思います!
今回紹介したチームや選手・監督にも注目して、ぜひNBAを観てみてください!
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