NBAファンなら誰もが耳にしたことのある「ホームコートアドバンテージ」。
特にプレーオフでは、その重要性がよく話題となります!
一体なぜホームコートで戦えることがこれほどまでに試合の行方を左右するのでしょうか?
ホームコートアドバンテージの最大のメリットは、文字通り「地の利」にあります。
さまざまな理由が積み重なり、ホームチームの勝率が上がる傾向があるのは、実は統計的にも証明されています。
今回の記事では、ホームコートアドバンテージがNBAプレーオフでどのように勝敗を左右するのか、その背景や具体的なデータをもとに解説していきます。
なぜ「ホームが有利」と言われるのか、その答えを一緒に探ってみましょう!
今回の内容は…
・そもそもホームコートアドバンテージって何?
・ホームコートアドバンテージはどうやって決まるの?
・ホーム開催は有利なの?
ぜひご覧ください!
ホームコートアドバンテージとは
ホームコートアドバンテージとは、
主にスポーツで本拠地での試合を行うチームが他チームに対して持つ優位のことです。
なぜホームで試合を行う方が優位になるの?
以下のような理由が考えられるよ!
・本拠地で試合を行うために移動が不要(=疲労がたまりにくい)
・試合会場の天候や気候に慣れていること
・地元ファンの声援が大きく、選手に与えるプラスの影響が大きい
移動が不要
例えば、ニューヨークとロサンゼルスの移動時間は飛行機は6時間。
さらにこの2都市は時差が3時間あります。
そのため、移動は身体的にかなり疲れます。
これは全米を舞台としているNBAならではです。
長時間の移動は両チームにとって同条件ですが、着いた先で自分の家があるかどうか、自分のベッドで寝られるかどうかは重要な問題です。
だからこそ、1試合でも多くホームで戦えることが重要だということです。
天候・気候への慣れ
広大なアメリカという土地では、特殊な気候をもつホームコートがあったりします。
例えばナゲッツの本拠地であるデンバーは、
標高1マイル(1600m)に位置していることから、「マイル・ハイ・シティー」と呼ばれています。
標高が高いとどうなるの?
酸素が薄くなるよ!
標高1000mで通常よりも約10%酸素量が少なくなるんだって!
つまり、アスリートにとっては過酷な土地となるのですが、
ここをホームとするナゲッツの選手は、この環境に慣れているのでホームで戦う方が有利なはずです。
そのため、気候や天候もホームチームにとって有利な働く場合があるということです。
地元ファンの大きな声援
これはNBAに限らず、どのプロスポーツにも共通することだと思います。
例えば阪神タイガースの甲子園球場はファンの熱烈な応援で有名ですね!
僕も甲子園は行ったことがあるけど、あの応援は相手チームはやりにくかったと思うよ!
NBAでも同様に、敵地での試合はやりにくいものです。
特にアウェーチームの選手がフリースローする時のブーイングは有名です。
こちらはカワイ・レナードという選手が、古巣チームと試合した時に受けたブーイングです。
これは単にアウェーというだけでなく、レナードのこれまでの移籍の経緯も含めたブーイングですが、
プレーオフではこのレベル以上のプレッシャーが地元ファンから飛んできます!
これはやりにくいね…(笑)
ホームコートアドバンテージの決め方
NBAプレーオフとNBAファイナルは「最大7試合の4勝先取方式」で行われます!
ではホームコートアドバンテージはどのように決められるのでしょうか?
NBAプレーオフでの決め方
7試合の開催地は「2-2-1-1-1方式」と呼ばれ、以下の通り試合が行われます!
第1・2・5・7試合=上位シードチームの本拠地
第3・4・6試合=下位シードチームの本拠地
つまり、上位シードはホームで1試合多く試合できるということです!
また、試合順も大切。
上位シードのチームは、
勝負の命運を握ると言われる「第1戦・第2戦」をホームで始めることができます。
これもアドバンテージの1つとなっています!
NBAファイナルでの決め方
ファイナルもプレーオフ同様、「2-2-1-1-1方式」で試合が行われます。
ただし、ホームコートアドバンテージの決め方はプレーオフとは異なります。
プレーオフではシード順位で決まりましたが、
ファイナルは「レギュラーシーズンの勝利数が多いチーム」にアドバンテージが与えられ、1試合多くホームで戦うことができます。
実際にホーム開催は有利なのか?
理屈は分かったんだけど、実際にホームチームの方が良い結果を残してるの?
過去のデータから見ると、ホーム開催の方が有利だよ!
次の表は各シードごとのNBAファイナル優勝回数とファイナル進出回数をまとめた表です。
シード | 優勝回数 | ファイナル進出回数 |
---|---|---|
第1シード | 51回 | 89回 |
第2シード | 16回 | 39回 |
第3シード | 8回 | 16回 |
第4シード | 1回 | 5回 |
第5シード | 0回 | 1回 |
第6シード | 1回 | 2回 |
第7シード | 0回 | 0回 |
第8シード | 0回 | 2回 |
優勝回数を見ると、やはり第1シードが圧倒的に多いです。
ファイナル進出回数もずば抜けています。
根本的にチームとしての実力の高さというのはありますが、
第1シードになれば、プレーオフでは常にホームコートアドバンテージが与えられます。
また、勝負の命運を左右すると言われる第1戦・第2戦をホームで行えます。
この表の結果を見ると、それらの要素が関係あると思えます!
また、第5シード以下で一気にファイナル進出回数が減っています。
ホームコートアドバンテージの観点から見ると、
第5シード以下のチームはプレーオフで一切ホームコートアドバンテージが与えられません。
そして、常に第1戦・第2戦をアウェーで戦わなければなりません。
この結果も、ある程度ホームコートアドバンテージが関係しているかなと思えます!
ホームで1試合多く戦えるだけ…と思っていたけど、その1試合と試合順が大きいんだね!
今シーズンのプレーオフとファイナルがどんな結果になるか、注目してみて!
まとめ
今回はNBAプレーオフとファイナルにおけるホームコートアドバンテージについて解説しました!
過去の結果を見ると、このアドバンテージをもらえるかどうかが後の結果にも影響を与えることがわかりました。
プレーオフでは下位シードが上位シードに勝つこともありますが、
ファイナルまでいくとそれは中々起こりにくいのが、現在のNBAとなっています。
今シーズンのプレーオフやファイナルはどうなるのでしょうか?
そんなNBAをぜひ観てみてください!
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