殿堂入りとは、ある分野で大きな成果や業績などがあることを指す言葉です。
スポーツの世界にはそれぞれの”殿堂”があり、
そこに仲間入りすることが、各競技界での最高の栄誉となっています!
日本ではよく、プロ野球のニュースで「殿堂入り」という言葉が使われますよね。
NBAの殿堂入りとは、NBAだけでなくバスケットボール全体の殿堂である、
ネイスミス・メモリアル・バスケットボール殿堂
に名前が載ることです。
ではその殿堂に名前を残した「殿堂入り選手」はどれくらいいるのでしょうか?
また、殿堂入りのための条件や資格は?
今回の記事では、以下の内容を紹介します!
・NBAの殿堂入り選手は?
・殿堂入りするための条件は?
・2024年に殿堂入りした選手は?
ぜひご覧ください!
NBA殿堂入り選手の一覧
2023年までで殿堂入りしている選手は、総勢225名となっています!
ネイスミス・メモリアル・バスケットボール殿堂はバスケットボール全体の殿堂入りなので、
この225名は全てがNBA選手ではないのですが、それでも大半はNBA選手となっています。
2023年までの殿堂入り選手の一覧です!
受賞年 | 受賞選手 |
---|---|
2008年 | パトリック・ユーイング アキーム・オラジュワン エイドリアン・ダントリー |
2009年 | ジョン・ストックトン マイケル・ジョーダン デビッド・ロビンソン |
2010年 | カール・マローン スコッティ・ピッペン デニス・ジョンソン ガス・ジョンソン |
2011年 | アーティス・ギルモア デニス・ロッドマン クリス・マリン アルヴィーダス・サボニス |
2012年 | メル・ダニエルズ チェット・ウォーカー レジー・ミラー ラルフ・サンプソン ジャマール・ウィルクス |
2013年 | ゲイリー・ペイトン バーナード・キング ロジャー・ブラウン リッチー・ゲーリン |
2014年 | アロンゾ・モーニング ミッチ・リッチモンド ガイ・ロジャース シャルーナス・マルチュリョニス |
2015年 | ルイー・ダンピアー ジョ・ジョ・ホワイト スペンサー・ヘイウッド ディケンベ・ムトンボ |
2016年 | アレン・アイバーソン シャキール・オニール 姚明(ヤオ・ミン) ゼルモ・ビーティ |
2017年 | トレイシー・マグレディ ジョージ・マクギニス |
2018年 | ジェイソン・キッド スティーブ・ナッシュ チャーリー・スコット ディノ・ラジャ グラント・ヒル モーリス・チークス レイ・アレン |
2019年 | シドニー・モンクリーフ ジャック・シクマ ポール・ウェストファル ボビー・ジョーンズ ブラデ・ディバッツ チャック・クーパー カール・ブラウン |
2020年 | コービー・ブライアント ティム・ダンカン ケビン・ガーネット |
2021年 | ポール・ピアース クリス・ウェバー クリス・ボッシュ トニー・クーコッチ ボブ・ダンドリッジ ベン・ウォレス |
2022年 | マヌ・ジノビリ ティム・ハーダウェイ ルー・ハドソン |
2023年 | ダーク・ノヴィツキー トニー・パーカー ドウェイン・ウェイド パウ・ガソル |
通算得点ランキングの選手も結構いるね!
マイケル・ジョーダン、伝説の殿堂入りスピーチ
2009年に殿堂入りした”バスケの神様”マイケル・ジョーダン。
その殿堂入りスピーチは素晴らしいスピーチでした。
殿堂入りのスピーチをした時、マイケルは46歳。
そのスピーチの締めくくりに語られた言葉は、マイケルの名言の一つとなっています。
そのうち、皆さんは私が50歳でバスケットボールをしている姿を見ることになるかもしれません。
笑わないでください。絶対ないとは決して言いません。
何しろ、多くの場合、限界も、恐怖と同じように幻想に過ぎないのですから
限界は幻想に過ぎない。
常にチャレンジをし続けてきたマイケルだからこそ、この言葉にはすごく説得力があります。
残念ながらこの4年後、50歳で復帰する姿は見れませんでしたが、
この時の「まだ全然諦めていない」という姿勢に非常に感動しました。
ちなみに、この時のスピーチは自身の背番号に合わせて「23」分間。
細部にまでこだわった素晴らしいスピーチでした。
殿堂入りするための資格や条件は?
殿堂入りするには次の条件があります!
・NBAを引退してから最低4年が過ぎていること
・NBAで最低3シーズンはプレーしていること
・NBAで優秀な成績を収めていること(優勝経験や個人タイトル受賞歴など)
・その他(国際大会での活躍、バスケ界の発展に貢献など)
引退してから最低4年なので、
どんなにすごい選手でも引退した翌年に殿堂入り候補者とはなれません。
また、「優秀な成績」については、これといった明確な条件はありません。
優勝経験がなくても個人タイトル総なめにしていたらいいですし、
個人タイトルがなくても何度も優勝メンバーになっていればいいです。
とにかく総合的に評価されるということですね。
殿堂入り選手の審査方法
候補者の審査は2段階で行われます。
まず、専門家7人で構成される選定委員会で審査を受けます。
この7人の委員のうち5人以上の票を集めれば通過です。
次に、オナー委員会で審査を受けます。
オナー委員会は選定委員会より人数が多く24人の専門家で構成されます。
この24人の専門家の投票で、18票以上を獲得できれば、殿堂入りが確定します!
2段階の審査のどちらかで落選したらどうなるの?
その年は殿堂入りはできないけど、翌年以降でまた審査されるよ!
候補者の発表はいつ?
候補者の発表は年に2回行われます!
1回目は2月のオールスターウィークエンド前です。
ここで発表されるのが、ファイナリストと呼ばれる最終候補者たちです。
毎年10~15人くらいが相場なのですが、2024年は6名でした。
そして、4~5月に正式な殿堂入り選手が発表されます。
ここ2年は4月に発表されています。
毎年5~10人が相場なのですが、2024年は6名でした。
授賞式はいつ?
正式に殿堂入りが決まった選手は授賞式に出席します。
2024年は8月に授賞式が行われました。
この式典では、殿堂入りした者のみが着用できるオレンジジャケットを全員が着用します!
そして、表彰式で最も注目されるのが、受賞選手のスピーチです。
殿堂入りした選手はどの選手もスーパースターばかりですが、
ここに至るまでの努力は常人には想像できないもので、そういった経験が語られるスピーチは本当に感動的なものばかりです。
私が印象に残っているのは、2020年のコービー・ブライアント!
実はコービーはこの年の殿堂入り発表前に、ヘリコプターの墜落事故でこの世を去りました。
そのため、表彰式で彼のスピーチを務めたのは、妻のヴァネッサ・ブライアントでした。
突然の事故で夫を亡くしてしまったヴァネッサが語る強くたくましいスピーチは、涙なしでは見ることができませんでした。
多くの人への感謝と愛に溢れたこのスピーチは、
きっと天国で見ているコービーも笑顔で聞いていたんじゃないかなと思います。
ヴァネッサが語ったように、「腕を組みながらいつもの姿で」。
スピーチの動画はこちらです
コービーがヴァネッサに何度も伝えた言葉、
もし誰かに賭けるなら、自分自身に賭けろ
この言葉は私の心にも強く刻まれました
2024年殿堂入りNBA選手
2024年に殿堂入りしたNBA選手です!
名前 | 主な成績 |
---|---|
チャウンシー・ビラップス | NBAチャンピオン(2004) NBAファイナルMVP(2004) オールスター選出4回 |
ヴィンス・カーター | 新人王(1999) オールスター選出8回 |
マイケル・クーパー | NBAチャンピオン(1980,82,85,87,88) 最優秀守備選手賞(1987) オールディフェンシブ1stチーム選出5回 |
ウォルター・デイビス | 新人王(1978) オールスター選出6回 |
チャールズ・スミス | オールルーキー1stチーム(1989) |
チャウンシー・ビラップス
チャウンシー・ビラップスです!
ポジションはPGで、第4Qの得点数、大事な時間帯や逆転のシュートが非常に多く、「ミスター・ビッグショット」と呼ばれました。
元々ジャーニーマン(いろんなチームを転々とする選手)だった彼が開花したのは、デトロイト・ピストンズに移籍してから。
ピストンズは役者が揃っているものの優勝からは遠いチームでした。
そんなチームで司令塔を務め、チームを結束させたのがビラップスで、2004年にはチームをNBAチャンピオンに導きました。
ビラップスがいなければ、この優勝は絶対にあり得なかったと思います。
突出した数字は残していないのですが、見えない部分で優勝に欠かせない選手だったのです。
ヴィンス・カーター
ヴィンス・カーターです!
カーターといえば、ダンク王!
NBA史上最高のダンカーと呼ばれています。
カーターがダンク王と呼ばれる理由となったのが、オールスターの前夜祭で開催されるスラムダンクコンテストです。
「よりすごいダンクを見せた選手が優勝」
というコンテストです!
その2000年のコンテストで、カーターは試技5回中3回で満点を記録。
スラムダンクコンテストといえば?と聞かれると、
「2000年」と答える人が今でも多くいるほど、記録にも記憶にも残るものになっています!
その伝説のスラムダンクコンテストがこちらです!
実況・解説陣のコメントが面白くて、
1本目の後は
「Let’s go home!」(もう帰ろう!)
3本目の後は
「It’s over!」(もう終わりだよ!)
4本目の後は「Timeout!」(タイムアウトとってくれ!)
「Timeout!」(タイムアウトとってくれ!)
びっくりしすぎて、とにかくもうカーターで終わりにしようって感じのコメントに終始していました。笑
優勝経験もなく、シーズンMVPなども受賞していませんが、8度のオールスター選出はその実力を示しています。
まとめ
今回はNBA殿堂入り選手の一覧を紹介しました!
殿堂入りしている選手はどの選手もNBAで優秀な成績を残している選手ばかりで、殿堂入りすることの凄さを知りました。
また、ジョーダンとコービーの表彰式に関するエピソードも紹介しました。
紹介できたのは2人だけでしたが、毎年いろんな選手が素晴らしいスピーチを残しています!
興味ある方はぜひ調べてみてください!
現役選手ならレブロン・ジェームス、ステフィン・カリーなどは確実に将来殿堂入りする選手です。
そういう選手の試合をぜひ今のうちに見てみてください!
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