NBAドラフトは、未来のスター選手を発掘する重要なイベントです。
しかし、その年が「当たり年」だったかどうかは、時間が経たないとわからないものです。
では、史上最も成功したドラフトはいつだったのでしょうか?
この記事では、NBAドラフトの当たり年ランキングを基準とともに解説し、歴代の豊作年や代表的な選手たちを振り返ります。
これを読めば、NBAドラフトの魅力や歴史がより深く理解できるはずです!
今回の内容は…
・歴代NBAドラフト当たり年ランキングTOP5は?
・NBAドラフト失敗例は?
・日本人選手とNBAドラフトの関係は?

ぜひご覧ください!
NBAドラフト当たり年ランキングの基準と評価方法

NBAドラフトで「当たり年」とされる基準は、選手たちの実績に基づいています。
具体的には、ウィンシェア(WS)という指標を用います!
ウィンシェアとは
その選手がチームの勝利にどれだけ貢献したか分かる指標。
この数値が高いほど、その選手は多くの勝利に貢献したこととなる。
NBAでは選手のパフォーマンス評価だけでなく、MVP選出の際にも使われる重要な指標。

今回のランキングは、ドラフトされた選手の平均ウィンシェアの高い年が上位となっています!
歴代NBAドラフト当たり年ランキングTOP5


ではランキングを5位から見ていきましょう!
第5位!1987年ドラフト
主な指名選手
デビッド・ロビンソン、スコッティ・ピッペン、レジー・ミラー、ホーレス・グラント

デビッド・ロビンソンは1980年代で最も成功した1位指名選手と言われます。
「ザ・アドミラル」ことデビッド・ロビンソンはスパーズから1位指名され、14シーズン中10シーズンもオールNBAチームに選ばれ、1995年にはMVP賞を受賞。
そして、史上最高のショットブロッカーの1人であるロビンソンは、スパーズを2度のNBAチャンピオンに導きました!
ペイサーズからドラフト11位指名を受けたレジー・ミラーは、伝説的なシューティングガードです。
特に試合終盤の勝負強さで知られ、「ミラータイム」の異名を持ちます!
キャリア通算25,279得点、3ポイント成功数2,560本(当時歴代最多)を記録し、背番号31はペイサーズの永久欠番となっています。
また、スコッティ・ピッペンとホーレス・グラントは、シカゴ・ブルズでマイケル・ジョーダンと共に3度の優勝を経験した名手です!
第4位!2003年ドラフト
主な指名選手
レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュ、カーメロ・アンソニー

2003年は「新時代の幕開け」とも言える豊作年!
レブロン・ジェームズは1位でクリーブランド・キャバリアーズに、
ドウェイン・ウェイドは5位でマイアミ・ヒートに、
クリス・ボッシュは4位でトロント・ラプターズに入団し、それぞれのチームでキャリアをスタートさせました。
特に、ウェイドは2006年のNBAファイナルで、ダーク・ノヴィツキー率いるマーベリックスを相手にシリーズ34.7得点、7.8リバウンドを記録し、ファイナルMVPを受賞する活躍を見せ、ヒートを史上初の優勝に導きました!
その後、全米を揺るがすビッグニュースが2010年に流れます。
それが、レブロンとボッシュの移籍です!
2010年、レブロンとウェイドは、ボッシュも加えてマイアミ・ヒートでチームメイトとなり、
「スリーキングス」として4度のNBAファイナル進出と2度の優勝を果たしました。
ウェイドはレブロンにエースの役割を譲り、自身は他の役割を探すことでチームに貢献。
彼らのヒートでの共闘は、NBA史に残る強力なチームとして記憶されています!
レブロンは、リーグ最年長となった現在もエース級の活躍をしており、歴代総得点やタイトル獲得数で歴史に名を刻んでいます。
第3位!1985年ドラフト
主な指名選手
カール・マローン、パトリック・ユーイング、テリー・ポーター、デトレフ・シュレンプ

この年には、得点王カール・マローンや、守備の名手パトリック・ユーイングなど、多くの殿堂入り選手が誕生しました。
また、この世代は長期間にわたりリーグを支え続けたため、「黄金世代」とも称されています。
この年のドラフトでは、前シーズンにプレーオフへ進出できなかったチームを対象に、初めてロッタリーシステムが導入されました。
その結果、ニューヨーク・ニックスが全体1位指名権を獲得し、ジョージタウン大学のユーイングを指名しました。
ユーイングは、優勝こそできなかったものの、ニックスで長年エースとして活躍し、
通算24,815得点、11,607リバウンド、2,894ブロックを記録し、チームを強豪へと押し上げました。
そして、この年の伝説の選手は、全体13位でユタ・ジャズに指名されたカール・マローン!
こちらも優勝こそできなかったものの、通算36,928得点を記録し、歴代3位の記録保持者となっています。
1985年組からは、25人の選手が10シーズン以上に渡ってNBAでプレーし、その世代の選手層の厚さを示しました。
また、1985年組はNBA全体で30万得点以上を記録しており、これは他のどのドラフト組よりも多い数字です!
第2位!1996年ドラフト
主な指名選手
コービー・ブライアント、レイ・アレン、スティーブ・ナッシュ、アレン・アイバーソン

1996年のNBAドラフトは、ロッタリー制度導入後では1985年と並び最多の「当たり年」として、そして「伝説的な個性派揃い」の世代として知られています!
アレン・アイバーソンやコービー・ブライアントを筆頭に、スティーブ・ナッシュ、レイ・アレンといった多くのNBAオールスター選手を輩出しました。
アレン・アイバーソンは全体1位でフィラデルフィア・76ersに指名され、その年の新人王に輝きました。
アイバーソンは、小柄ながらもリーグ屈指のスコアリング能力で4度の得点王に輝き、2001年にはシーズンMVPを受賞しました。
コービー・ブライアントは13位でシャーロット・ホーネッツに指名されましたが、直後にロサンゼルス・レイカーズにトレード。
その後、レイカーズ一筋でキャリアを終え、5度のNBAチャンピオンに輝きました!
2000年代のNBAを代表する選手である2人は、コート内外で互いを認め合うライバル関係を築き、数々の名勝負を繰り広げました!
第1位!1984年ドラフト
主な指名選手
マイケル・ジョーダン、ジョン・ストックトン、チャールズ・バークレー、アキーム・オラジュワン

1984年は「バスケットボール界の革命」を起こした世代です。
この年のドラフトは、マイケル・ジョーダンというバスケットボール史上最高の選手の一人が現れたことで特筆されます!
ジョーダンは全体3位指名でシカゴ・ブルズに入団し、デビュー戦で16得点、6リバウンド、7アシストを記録、そのシーズンで平均28.2得点をあげて新人王を獲得。
キャリア通算では6回のNBA優勝、5回のシーズンMVP、6回のファイナルMVPを獲得し、10回の得点王に輝くなど、NBA史に残る数々の実績を残しました!
チャールズ・バークレーもこの年のドラフトでフィラデルフィア・76ersから指名を受け、20,000得点、10,000リバウンド、4,000アシストという記録を達成しました!
バークレーも11年連続でオールスターに選出されるなど、高い人気を誇りました
また、ストックトンはアシストとスティールの両方でキャリアトップ、オラジュワンは歴代ブロック王の実績を残しています。
ジョーダン、ストックトン、バークレー、オラジュワンの4人は合計で、
オールスターゲーム47回、オールNBAチーム45回、オールディフェンシブチーム23回、得点王10回、アシスト王9回、スティール王5回、リバウンド王3回、ブロック王3回、NBA優勝8回、シーズンMVP7回
という、とんでもない成績を収めています!

すごい世代!
出てきた選手もレジェンドとして有名な人ばかりだね

これだけの選手たちが同じ年に集まったら、
”革命”が起きるに決まってるね!
NBAドラフト成功例と失敗例!当たり年を支えた選手たち

NBAドラフトには、成功例と失敗例が共存しています。
成功例としては、低順位で指名されながらもスター選手へと成長したケースが挙げられます。
一方で、高順位で指名されたにもかかわらず期待を裏切った選手も少なくありません。

では代表的な成功例と失敗例を紹介します!
成功例!低順位指名からスターになった選手たち
NBAドラフトの成功例としてよく挙げられるのが、
ニコラ・ヨキッチ(2014年41位指名)やマヌ・ジノビリ(1999年57位指名)です!

ニコラ・ヨキッチはデンバー・ナゲッツから指名を受け入団。
「ポイントセンター」として知られ、センターながらもガードのようなパス能力を発揮します。
得点力、リバウンド力、アシスト能力を兼ね備えた選手であり、トリプルダブルを頻繁に記録することで有名です。
2021年・2022年・2024年にはシーズンMVPを受賞!
2023年にはナゲッツを創設56年目で初のNBA優勝に導きました!

マヌ・ジノビリはサンアントニオ・スパーズの一員として4度の優勝を経験。
2度のオールスター選出、2度のオールNBA選出、2008年には6thマンオブザイヤーを受賞しました!
また、アルゼンチン代表として国際的なスターとしても活躍し、2004年アテネオリンピックで金メダルも獲得しました。
これらの功績を称え、2022年に殿堂入りを果たしました!

他にも下位指名ながらも才能を開花させた選手はたくさんいます!
失敗例!期待外れだった高順位指名選手たち
一方で、アンソニー・ベネット(2013年1位指名)やグレッグ・オデン(2007年1位指名)は、ドラフト失敗の象徴として語り継がれています。

アンソニー・ベネットはクリーブランド・キャバリアーズに1位指名されましたが、わずか4シーズンでリーグを去り、期待に応えることができませんでした。
2017年以降は欧州やGリーグのチームを渡り歩きましたが、どこでも実績を残すことができず、不名誉にも「史上最も最悪なドラフト1位の1人」と評されています。

グレッグ・オデンはケビン・デュラントが2位指名された同年に1位で指名されましたが、度重なる膝の故障に悩まされ、実働3シーズンでキャリアを終えました。
オデンの経歴は、才能があっても怪我によってキャリアが大きく左右されることを示す例となっています。
こうした失敗例は、ドラフトがいかに不確実性を伴うものかを物語っています。
NBAドラフトは未来のスター選手を見極める重要なイベントですが、その結果が必ずしも予想通りになるとは限りません。

成功例と失敗例を知ると、その魅力と難しさを改めて実感することができます!
日本人選手とNBAドラフト!八村塁を中心に振り返る

2019年のNBAドラフトで、八村塁は日本人史上初めて1巡目で指名されました!
全体9位という高順位での指名は、日本バスケットボール界にとって歴史的な快挙でした。
この指名は、日本人選手のNBAでの活躍の可能性を大きく広げる出来事となりました。
八村の指名は以下の点で重要な意義がありました。
・日本人選手の実力が世界最高峰のリーグで認められた証
・若い日本人選手たちに大きな夢と希望を与えた
・日本におけるバスケットボールの人気向上につながった
八村塁以前にも、田臥勇太や渡邊雄太のように日本人選手のNBA挑戦はありました。
しかし、八村のような高順位指名は前例がなく、彼の成功は日本バスケットボール界に大きな影響を与えています!
現在、八村は名門レイカーズのスターターとしてで30点以上の得点を記録するなど大活躍を続けています。
これらの実績は、日本人選手がNBAで十分に通用することを証明しています!

八村選手のように、またドラフトで指名される選手が出てくるのが楽しみです!
まとめ
過去の豊作年から学べることは多くあります。
それぞれの当たり年にはスター選手だけでなく、新しい戦術やプレイスタイルが生まれる契機となりました。
そして次世代にも期待される「新しい当たり年」が訪れる可能性があります。
次世代の「当たり年」として注目されているのは、2011年ドラフト組です。
カイリー・アービング、クレイ・トンプソン、カワイ・レナードなど、現在30代前半の選手たちが活躍しており、今後さらなる成長が期待されています。
また、2019年以降のドラフト組も将来有望です!
これらの若手選手たちが、今後どのようにキャリアを築いていくかも大注目です!

そんなNBAをぜひ観てみてください!
コメント