NBAの試合を観ていると注目されるのは、派手なダンクや3ポイントなど得点につながるプレーです。
しかし、実はディフェンスも勝敗に影響を与える大きな要因の一つ。
そんなディフェンス能力を測るのに使われる指標が「ディフェンスレーティング」です!
ディフェンスレーティングが高い選手は、その守備力でチームを支え、試合の流れを左右する重要な存在です。
しかし、どの選手が実際に「守備のエース」と言えるのでしょうか?
現役選手や歴代選手の中で、誰が最も優れたディフェンスを誇るのでしょうか?
この記事では、ディフェンスレーティングが高い現役選手と歴代選手を紹介。
ディフェンスレーティングという指標がどれだけ重要なのかも詳しく解説します!
今回の記事の内容は…
・ディフェンスレーティングとは?
・ディフェンスレーティングの高い現役選手と歴代選手ランキング
・ディフェンスレーティングってなんで重要なの?
これを知ると試合観戦がさらに面白くなりますよ!
ディフェンスレーティングとは?基本を押さえよう
ディフェンスレーティング(DRtg)とは、
チームや選手が100ポゼッションあたりに相手チームに許す失点を表す指標です!
例えば、DRtgが102.1なら、100回の守備で平均102.1点失点することを意味します。
この数値が低ければ低いほど、選手は相手チームの得点を効果的に防いでいることになります。
DRtgは、選手のディフェンス能力を数値で表現するため、選手間やチーム間の守備力を単純比較するのに役立ちます。
高いディフェンスレーティングを記録している選手(=数値の低い選手)は、試合の中で他の選手よりも高い守備力を発揮していることが分かります。
ディフェンスレーティングを把握することで、守備が試合に与える影響をより深く理解することができます!
ただし、出場時間や一緒にプレーする選手にも影響を受けるから、個人の守備力を完璧に示すわけじゃないです!
ディフェンスレーティングが高いNBA選手のランキングは?
では現役と歴代の優秀なディフェンダーを紹介します!
ディフェンスレーティングが高い現役選手トップ5
順位 | 名前 | DRtg | チーム名 |
---|---|---|---|
1位 | アンドレ・ドラモンド | 101.2 | 76ers |
2位 | ルディ・ゴベア | 102.1 | ティンバーウルブズ |
3位 | デアンドレ・ジョーダン | 103.1 | ナゲッツ |
4位 | カワイ・レナード | 103.4 | クリッパーズ |
5位 | ドレイモンド・グリーン | 103.9 | ウォリアーズ |
NBAにおいて、”守備の名手”として有名な選手が並びました。
この中で特に注目の3人の選手を詳しく紹介します!
圧倒的リバウンド力!アンドレ・ドラモンド
1位に輝いたのは76ersのアンドレ・ドラモンド!
ドラモンドは、2012年のNBAドラフト1巡目9位でデトロイト・ピストンズに指名されてNBA入り。
現在は、ベテラン選手として若手選手をサポートしつつ、自身もロールプレイヤーとしての役割を果たしています。
そんなドラモンドはディフェンスのスペシャリストして有名!
彼のディフェンスの特徴は…
①圧倒的なリバウンド力
最大の強みは、圧倒的なリバウンド力。
キャリア2年目以降、平均して2桁リバウンドを記録し、4度のリバウンド王を獲得しています!
オフェンス・ディフェンスの両方で優れたリバウンド力を発揮し、相手チームの2度目の攻撃機会を制限する上で重要な役割を果たしています!
②機動力
一般的なビッグマンとは異なり、ペリメーター(ミドルレンジ)を守る機動力を持っています。
速いガード相手でも守ることができ、アウトサイドまで出て守備範囲を広げることができます!
③チームディフェンスへの良い影響
ドラモンドは、ハッスルプレーを通じてチームディフェンスに貢献!
ディフレクションを誘発させたり、ルーズボールを獲得したりするのが得意で、これらの行動がチーム全体のディフェンスを向上させ、良い影響を与えています。
昨シーズン、20−20(20得点20リバウンド)を記録した試合のハイライトです↓
昨シーズンNo.1ディフェンダー!ルディ・ゴベア
ティンバーウルブズのルディ・ゴベアは、昨シーズンのNBA最優秀守備選手賞(DPOY)を受賞した選手です!
ゴベアがDPOYが受賞するのは通算4度目で、これはNBA史上最多タイ。
現在もスターターとして活躍しまくっているので、5度目の受賞もあり得るので、NBA史上最高のディフェンダーとなるかもしれません!
そんな彼のディフェンスの特徴は…
①ブロックショット
ゴベアといえばやはりブロックショット!
高い身長と長い手を活かして、リングを守り抜きます。
②守備範囲の広さ
ビッグマンなので、ゴール周りを守備する印象が強いのですが、
ゴベアはミドルレンジやアウトサイドでも高い守備力を発揮します。
小柄なガード選手を守備することもあります。
ゴベアのプレーはハッスルプレーが多く、それに影響を受けたチームメイトに自信を与えます。
その結果、チーム全体のディフェンスを向上させています。
ゴベアの守備がきっかけとなって試合の流れが変わる…ということ起こるくらいです!
万能ディフェンダー!ドレイモンド・グリーン
5位に入ったのは、ウォリアーズに所属するドレイモンド・グリーン!
グリーンは、2012年のNBAドラフトで2巡目35位でウォリアーズに指名され、以来同チームで活躍するスター選手
2015年から4度のNBA優勝を経験し、チームの中核として重要な役割を果たしてきました。
NBAオールスターには4度選出され、2017年には最優秀守備選手賞を受賞しました。
また、オールディフェンシブ1stチームにも4回選出されており、その守備力は高く評価されています。
グリーンが先に紹介した2人と異なるのは、そのサイズ感。
ドラモンド、ゴベアはいずれも身長が210cmを超えるビッグマンで、リバウンドなども含めて守備に有利になるのが分かります。
しかし、このグリーンは身長が198cm!
PFというポジションで身長が求められるプレーが多い中、守備が評価されている選手なんです。
そんなグリーンのディフェンスの特徴は…
①万能性
グリーンは、全5ポジションを守ることができる万能ディフェンダー!
それを可能にしているのは、強靭な肉体と俊敏性。
この能力により、様々な状況に対応し、ゲームをコントロールすることができます。
②状況判断力
高いバスケットボールIQを持つグリーンは、優れた状況判断力を活かしてディフェンスを展開します。
これにより、チームの総司令官的な役割を果たしています!
ディフェンスレーティングが高い歴代NBA選手トップ5
続いて、引退選手も含む歴代ランキングです!
順位 | 名前 | 平均DRtg |
---|---|---|
1位 | エルモア・スミス | 93.8 |
2位 | ポール・サイラス | 96.8 |
3位 | ティム・ダンカン | 95.5 |
4位 | デイブ・コーウェンス | 95.5 |
5位 | デイビッド・ロビンソン | 95.6 |
僕の世代ならティム・ダンカンがスーパーディフェンダーでした!
ティム・ダンカンは1997年のNBAドラフトで全体1位指名を受け、サンアントニオ・スパーズに入団しました。
以降19シーズンにわたるキャリアで、5度のNBAチャンピオン、2度のシーズンMVP、3度のファイナルMVPを獲得!
基本に忠実なそのプレイスタイルから「ビッグ・ファンダメンタル」と呼ばれ、トニー・パーカー、マヌ・ジノビリらと共にスパーズの黄金時代を築きました。
キャリア通算で26,496得点、15,091リバウンド、3,020ブロックを記録し、2015-16シーズンを最後に引退しています。
彼のディフェンスの最大の強みは、リムプロテクション(リングを守るプレー)。
ダンカンは優れたショットブロッカーで、大学時代から際立った能力を示していました。
NBAでもそれは変わらず、プレーオフ通算568ブロックは歴代1位の大記録で、重要な場面での守備力を示しています!
背番号21の選手がダンカンです↓
こんなに守備だけ注目して見たのは初めて!すごい気迫だね
そうだよ!攻撃だけじゃなく守備も見逃せないのがNBA!
なぜディフェンスレーティングが重要なのか?
ディフェンスレーティングは、NBAでは重要な指標として扱われます。
その理由は以下の通りです!
重要視される理由
①効率的な評価指標となる
DRtgは100ポゼッションあたりに許す失点を示すため、試合のペースに左右されず、純粋な守備力を評価できます。
また、選手間で守備力を数値化して客観的に比較することが可能になります
②個人の貢献度を評価できる
選手個人のDRtgを算出することで、チームのディフェンスへの貢献度を客観的に評価できます。
③改善の指標となる
DRtgの変化を追跡することで、ディフェンス改善の進捗を客観的に評価できます。
④総合的な評価ができる
単純なブロック数やスティール数だけでなく、相手の得点を抑える総合的な能力を反映するため、より総合的なディフェンス評価が可能になります。
チーム全体への影響
DRtgの高さはチーム全体にも影響を与える力を持ちます。
DRtgが高い選手は、コート上で相手の攻撃の流れを断ち切り、試合のテンポをコントロールする力を持っています。
このような強いディフェンスは、ターンオーバーやスティールを引き出すことが多く、その後の速攻で得点を奪うチャンスも生まれます。
このように、DRtgの高い選手がいれば、チーム全体の攻撃力も向上し、試合を有利に進めることができるのです。
ディフェンスが強いチームは、単に得点を防ぐだけでなく、相手チームに心理的なプレッシャーを与え、試合を支配する力を発揮します。
そのため、DRtgが高い選手がいることは、チーム全体の成功にとって不可欠な要素となります。
つまり、単なる数値以上の価値を持っているということです!
ディフェンスレーティングを高めるプレー技術とは?
DRtgが高い選手たちは、非常に高いレベルでのプレー技術を持っています!
では、DRtgを高めるために重要なプレー技術は何でしょうか?
特に大切と言われることを紹介します!
フットワークの向上
ディフェンスにおけるフットワークは最も基本的であり、最も重要な技術の一つです。
良いフットワークを持つ選手は、相手の動きに迅速に反応でき、守備の範囲を広げることができます。
特に、ペリメーター(下図のミドルレンジエリア)でのディフェンスにおいては、素早く足を動かして相手のシュートを封じることが求められます。
たとえば、セルティックスのドリュー・ホリデーはそのフットワークで有名です。
相手のドリブルに合わせて素早く足を動かし、ボールマンを完璧に抑え込む技術が非常に高いです。
これにより、相手の攻撃を遅らせ、チームの守備を安定させることができます!
コート全体を把握する能力
DRtgが高い選手は、ボールマン(ボールを持っている選手)を守るだけでなく、
ヘルプディフェンスにもすばやく対応できるよう、常にコート全体を把握しています。
例えば、センターやフォワードの選手はリムプロテクションをしっかり行い、相手がペイント内に切り込んできた際に効果的にブロックやコンテストを行います。
ディフェンスの起点として相手の動きを予測し、必要なタイミングでアンカー役(もっとも深い位置を守る)を果たすことができます。
リム周辺での守備力を発揮するためにはポジション取りが重要で、そのためにはコート全体を把握していなければいけません。
これがDRtgを向上させる大きな要因となります!
手と目の連携
ディフェンスにおける「手の使い方」は、相手の攻撃を封じるために非常に重要です。
ボールマンに対して手を効果的に使うことで、シュートをブロックしたり、スティールを狙うことができます。
例えば、ボールを持っている選手に対して素早く手を伸ばし、相手の動きを予測して守ることが、DRtgに大きく影響します。
現役選手でDRtgの上位に入る選手は、この「手の使い方」が非常に上手い選手が多いです!
また、手だけでなく、「目の使い方」も重要です。
ディフェンス選手は常に目でボールと相手選手の動きを追い、最適なタイミングでアクションを起こします。
これにより、相手のミスを誘発したり、ボールを奪うチャンスを得ることができるのです。
試合を見るときにぜひ、ディフェンダーの手を注目して見てください!
まとめ
NBAにおいて、ディフェンスは試合の勝敗を左右する重要な要素です。
ディフェンスレーティングという指標は、選手がどれだけ効率的に守備をこなしているかを示すもので、個人だけでなくチーム全体に与える影響も大きいことが分かりました。
ディフェンスは攻撃と並ぶ重要な側面であり、ディフェンスのエースを見極めることは、NBAの試合をより深く楽しむための鍵となります。
次回NBAを観戦する際には、ディフェンスレーティングが高い選手に注目し、そのプレーを観てみてください!
強固なディフェンスこそが、チームの勝利へと導く力を持っていることを実感できるはずです!
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