NBA観戦を楽しんでいると、「カンファレンス」や「ディビジョン」という言葉を耳にすることが多いですよね。
しかし、それぞれの意味や役割がよく分からず、試合の仕組みやチームの配置に疑問を感じている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、カンファレンスとディビジョンの役割とその違いを分かりやすく解説し、試合スケジュールやプレーオフに与える影響について詳しく説明します。
これらを理解することで、NBA観戦がさらに楽しくなり、ライバル関係や地域性を踏まえた新たな視点でチームを応援できるようになりますよ!
今回の内容は…
・カンファレンスとディビジョンとは?役割の違いは?
・カンファレンスとディビジョンが試合スケジュールに与える影響は?
・カンファレンスの順位とプレーオフとの関係は?
複雑に見える仕組みも、基本を押さえれば実はとてもシンプル!
この基礎知識を身につけて、今まで以上にNBAの世界を楽しみましょう!
カンファレンスとディビジョンとは?その基本構造を解説
NBAでは、全30チームが2つのカンファレンスに分けられています。
それがイースタン・カンファレンス(東カンファレンス)とウェスタン・カンファレンス(西カンファレンス)です!
この分け方は、北アメリカ大陸を東西に分割する地理的な基準を元にしています。
それぞれのカンファレンスはさらに3つのディビジョン(計6つ)に分かれています!
ではその構造を詳しく説明します!
カンファレンスとその役割
イースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスには15チームずつが所属しています。
カンファレンスは単なる地理的区分ではなく、リーグ運営や試合スケジュール、プレーオフの構成において重要な役割を担っています!
カンファレンスの主な役割は2つで、
①試合スケジュールの基盤
NBAのレギュラーシーズンでは、同じカンファレンス内のチームとより多く試合を行います。
これは、移動距離を抑えつつ、地域ごとのライバル関係を盛り上げるためです。
同カンファレンス内の試合が多いため、これらの対戦が順位争いやファンの関心を一層熱くします。
②プレーオフ進出とシード順位決定の基準
NBAプレーオフの出場チームは、各カンファレンスの上位8チーム(計16チーム)が選出されます。
このため、カンファレンス内での勝率がプレーオフ進出に直結します。
つまり、カンファレンスには「プレーオフ進出チームを決める」という大きな役割があるのです。
同じカンファレンスに強豪チームが集中している場合、プレーオフ争いが熾烈になることもしばしばです。
ちなみに、プレーオフは各カンファレンスごとに優勝チームを決めます↓
そして、その優勝チーム同士が最終的にNBAファイナルで対戦するため、カンファレンスという構造がリーグ全体の競争を支えているのです。
ディビジョンとその役割
カンファレンスの下に位置するディビジョンは、さらに細かい地理的基準でチームを分類します。
イースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスそれぞれに3つのディビジョンがあり、各ディビジョンには5チームが所属しています。
ディビジョンの役割は主に2つで、
①地域ごとの試合スケジュールを効率化する
地理的に近いチーム同士が同じディビジョンに所属するので移動時間が短く、試合日程が組みやすくなります。
②ライバル関係を深める
同じディビジョン内での対戦回数が多いため、ライバル関係が深まり、ファンにとってもより熱い試合が楽しめます。
カンファレンスもディビジョンもスケジュールが共通の理由なんだね
広すぎるアメリカならではの理由だよね!
カンファレンス・ディビジョン別チーム一覧
イースタン・カンファレンス
【アトランティック・ディビジョン】
ボストン・セルティックス
ブルックリン・ネッツ
ニューヨーク・ニックス
フィラデルフィア・76ers
トロント・ラプターズ
【セントラル・ディビジョン】
シカゴ・ブルズ
クリーブランド・キャバリアーズ
デトロイト・ピストンズ
インディアナ・ペイサーズ
ミルウォーキー・バックス
【サウスイースト・ディビジョン】
アトランタ・ホークス
シャーロット・ホーネッツ
マイアミ・ヒート
オーランド・マジック
ワシントン・ウィザーズ
ウェスタン・カンファレンス
【ノースウェスト・ディビジョン】
デンバー・ナゲッツ
ミネソタ・ティンバーウルブズ
オクラホマシティ・サンダー
ポートランド・トレイルブレイザーズ
ユタ・ジャズ
【パシフィック・ディビジョン】
ゴールデンステート・ウォリアーズ
ロサンゼルス・クリッパーズ
ロサンゼルス・レイカーズ
フェニックス・サンズ
サクラメント・キングス
【サウスウェスト・ディビジョン】
ダラス・マーベリックス
ヒューストン・ロケッツ
メンフィス・グリズリーズ
ニューオーリンズ・ペリカンズ
サンアントニオ・スパーズ
同じディビジョンやカンファレンス内の試合が多いの?
そうだよ!次の項目で詳しく解説するね!
試合スケジュールはどう決まる?カンファレンスとディビジョンの影響
NBAの試合スケジュールは、カンファレンスやディビジョンの構造に基づいて計画されます。
そして、さまざまな調整を行った上で、最終的に対戦回数や組み合わせが決まっていきます!
では、どのようにスケジュールが組まれているか見ていきましょう!
同じディビジョン内の対戦回数
同じディビジョンに所属するチーム同士は、レギュラーシーズン中に4回 対戦します。
4回も試合が組まれるのは以下の2つの理由からです。
①選手たちの負担軽減
NBAチームは北米全域に散らばっているため、試合スケジュールの計画では移動距離も考慮されます。
同じディビジョン内での試合が多い理由の一つが、選手たちの負担を軽減するためです。
例えば、パシフィック・ディビジョンではカリフォルニア州に複数チームが集中するため、ディビジョン内の試合はほとんど州内で行われます。
これにより、移動距離が短く抑えられ、選手たちの負担が軽くなっています!
②ファンが注目するライバル関係の育成
この頻度の高さは、ディビジョン内のライバル関係を強化させる大きな要因の一つともなっています。
たとえば、アトランティック・ディビジョン内であれば、ボストン・セルティックスとニューヨーク・ニックスという強力なライバル関係があります。
両者の試合はいつも超満員で、全米放送されることも少なくありません。
このように近隣チームが頻繁に戦うことで、ライバル関係が生まれ、ファンにとっても注目の試合が増えるのです。
NBA全体の試合数はこちらの記事で解説しています↓
他ディビジョンや別カンファレンスとの試合数
同じカンファレンス内の他ディビジョン所属チームとは、1シーズンに3~4回 の対戦が行われます。
一方で、別カンファレンスのチームとの対戦もちゃんと用意されています!
現在は2回となっており、カンファレンスが異なってもすべてのチームと試合することになっています。
別カンファレンスとの対戦が定期的に組まれることで、NBAファンは両カンファレンスのチーム間の実力差を理解でき、リーグ全体の競争力を実感できます。
また、別カンファレンスの強いチームとの試合では、NBAチャンピオンを目指す上で非常に重要な意味を持つため、ファンにとっては見逃せない注目の試合となります!
ディビジョン順位とプレーオフの関係
ディビジョンごとの順位表を見たことないんだけど、ひょっとしてあまり重要じゃない?
実はそうなんだ。
プレーオフ進出に使われるのは、カンファレンスの順位だけなんだよ
なんでそんなことになっているの?
OK!その理由を解説するね!
ディビジョン優勝の名誉とプレーオフ進出条件
かつては、ディビジョンの順位がプレーオフ進出に直結していました。
しかし、現在のNBAでは、プレーオフ進出はディビジョンの順位ではなく、カンファレンス全体の順位に基づいて決定されます!
具体的にいうと、イースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスそれぞれの上位8チームがプレイオフに進出します。
従って、ディビジョンの順位はプレーオフ進出には全く関係がないため、放送などを見ていても紹介されることがほぼ無いのです。
ただし、ディビジョン優勝は名誉の一つであり、特にファンにとってはチームの実力を示す重要な指標とされています!
また、プレーオフ進出争いの中で、ディビジョン内のライバルに勝つことは心理的にも大きな意味を持ちます。
プレーオフ進出の最終ラウンド!プレーイントーナメントはこちらの記事で解説しています↓
ディビジョン順位が参考情報となった理由
このルール変更は、強いチームが不公平な条件でプレーオフから外れる事態を避けるためです。
過去には、ディビジョン優勝を果たしたもののカンファレンス全体で見ると勝率が低いチームが上位シードを獲得するケースがあり、これが議論を呼びました。
これらの議論を受けて、NBAは2006年8月に新たなシード決定システムを発表。
その後、再度のルール改正を受けて、現在ではディビジョン順位はプレーオフのシード順位に全く関係がないようになっています。
その事例を聞くと、確かにディビジョン順位を使うのは公平性に欠けるのがよくわかるね
プレーオフでのシード順位の決定方法
プレーオフでは、カンファレンス内での勝率に基づいて1位から8位までのシード順位が決まります。
シード順位は、初戦の対戦相手やホームコート・アドバンテージに影響を与えるため、重要な要素です。
そのため、ディビジョン内での順位よりも、カンファレンス全体で高順位を目指す必要があります。
まとめ
NBAの「カンファレンス」と「ディビジョン」は、試合スケジュールやプレーオフ構造、チーム間の関係性に密接に関わっています。
この記事では、それぞれの基本的な仕組みや役割を解説しました。
同じディビジョン内での頻繁な対戦が地域間のライバル関係を生み出し、プレーオフ進出やシード順位の決定がカンファレンス全体の成績に基づくことを学びました。
これらを理解することで、試合の背景や順位表の仕組みをより深く楽しめるようになります。
この知識を活用してぜひNBAを観戦してみてください!
NBAの試合を観てみたいという人はこちら!
NBAの試合のフル視聴は、WOWOWか楽天がオススメ!
シーズン中の生中継はもちろん、オフシーズンの間も過去の名試合などがたくさん観れます!
でも、「どっちと契約したらいいか分からない」
そんなあなたに、それぞれの料金やメリットを詳しく比較した記事がこちらです↓
コメント